「ホームページが遅い」だけじゃない!今、話題のNext.jsがあなたの会社にもたらす意外なメリット
- 開発部
- 10月18日
- 読了時間: 6分

こんにちは!株式会社雲海設計の技術部です。
突然ですが、「うちのホームページ、なんだか表示が遅いな…」「競合他社のサイトはサクサク動くのに、うちは何が違うんだろう?」と感じたことはありませんか?
もし、ホームページやWebサービスの「スピード」や「使いやすさ」に少しでも課題を感じている方がいらっしゃったら、この記事はきっとお役に立てると思います。
今日は、2024年後半から2025年にかけて大きな進化を遂げているNext.js(ネクスト・ジェイエス)という技術について、専門用語をできるだけ使わずにお話しします。
この記事を読み終える頃には、「なるほど、こういう技術を使えばうちのサービスももっと良くなるかも」という具体的なイメージが湧いているはずです。
そもそも「Next.js」って、何ができるの?
すごくシンプルに言うと、
Next.jsは「Webサイトやアプリを、速くて使いやすく作るための"設計図の書き方"」のことです。
もう少し身近な例えで説明しますね。
たとえば、お店を建てるとき、「柱はここ」「窓はこのサイズ」といった設計の基本ルールがあると、工事がスムーズに進みますよね。
Next.jsは、Webの世界における「効率的で高品質な設計ルール集」のようなものです。
具体的には、こんなことができます。
ページを開いた瞬間にパッと内容が表示される「高速表示」を実現したり、スマホでもパソコンでも快適に使えるサイトを効率よく作れたりします。
また、Googleなどの検索エンジンに見つけてもらいやすいサイト構造を自然に作れるというメリットもあります。
2024年10月にリリースされた最新版「Next.js 15」では、これまで以上に開発スピードが上がり、サイトの表示速度も大幅に向上しました。
実は、中小企業にこそチャンスがある
「Next.jsなんて、大企業やITベンチャーが使うものでしょ?」
そう思われる方も多いかもしれません。
でも、実はこれ、大きな誤解なんです。
確かに、Next.jsはNetflixやTikTok、NHKなど、名だたる企業のサービスで使われています。
しかし、だからこそ「実績と安定性が証明されている技術」とも言えます。
むしろ今、中小企業がNext.jsの恩恵を受けやすい時代になっています。
なぜなら、最新版では開発にかかる時間が大幅に短縮され、結果として開発コストも抑えられるようになったからです。
さらに、サイトの表示速度が上がることで、お客様が途中で離脱してしまう「離脱率」が下がります。
ある調査では、ページの読み込みが1秒遅くなるだけで、コンバージョン(問い合わせや購入)が7%も下がるというデータもあるほどです。つまり、「速いサイト」は、直接的に売上に貢献するわけです。
具体的な活用シーン
「お問い合わせフォーム、もっとサクサク動かないかな…」
お客様がフォームを送信するとき、ページがもたついたり、エラーが出たりすると、せっかくの問い合わせ意欲が冷めてしまいますよね。
Next.js 15では、新しい「Formコンポーネント」という機能が追加されました。
例えば、お客様がフォームに入力している間に、裏側で送信先のページを先読みしておく、といったことが可能になります。
すると、送信ボタンを押した瞬間にスッと完了画面に切り替わる、ストレスのない体験を提供できるようになります。
「たかがフォーム」と思われるかもしれませんが、このワンクリックの体験の差が、問い合わせ数の増減を左右することも珍しくありません。
「ホームページ、正直もっと上位に表示されたい…」
Googleで検索したとき、自社のサイトがなかなか上位に出てこない。
これは多くの経営者の方が抱える悩みではないでしょうか。
実は、Googleはサイトの「表示速度」や「使いやすさ」を検索順位の評価基準にしています。
Next.jsで構築されたサイトは、この評価基準(Core Web Vitalsと呼ばれます)で高いスコアを出しやすいという特徴があります。
例えば、あるECサイトでは、Next.jsへのリニューアル後にGoogle検索順位が3〜5位上昇し、自然流入からの売上が15%以上増加したという事例もあります。
SEO対策というと「キーワードを入れる」といった施策を思い浮かべがちですが、技術的な土台を整えることも立派なSEO対策なのです。
「最近、サイトの更新作業がちょっと行き詰まってるかも…」
「ちょっとした修正を依頼しただけなのに、なぜか時間がかかる」「新しい機能を追加したいけど、今のシステムだと難しいと言われた」
こういったお悩み、実はサイトの"作り方"に原因があることが多いんです。
Next.js 15では、「Turbopack(ターボパック)」という新しいエンジンが本格的に使えるようになりました。これにより、開発者がコードを修正した結果がすぐに画面に反映されるようになり、開発効率が最大で80%以上向上したというデータもあります。
開発がスムーズになるということは、お客様への対応も速くなるということ。
「あれ変えたいんだけど」というご要望に、より柔軟に、よりスピーディに応えられるようになります。
最初の一歩、どう踏み出す?
「なんとなく良さそうなのは分かったけど、じゃあ具体的に何から始めればいいの?」そう思われますよね。
ご安心ください。
いきなり今のホームページを全部作り直す必要はありません。
まずおすすめしたいのは、今のサイトの「速度」を客観的に測ってみることです。
Googleが無料で提供している「PageSpeed Insights」というツールを使えば、自社サイトの表示速度や改善ポイントが一目で分かります。
測定してみて「意外と問題ないな」と分かれば安心ですし、「思ったより遅かった」と分かれば、具体的な改善の検討に進めます。
その結果を踏まえて、「一部のページだけ新しい技術でリニューアルする」「次に作る新規サイトからNext.jsを採用する」といった段階的なアプローチも可能です。
本格的な導入を検討される場合は、ぜひ私たち専門家にご相談ください。
御社の状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。
まとめ
Next.jsは、決して魔法の杖ではありません。
導入すれば自動的にすべてが解決する、というものではないのが正直なところです。
しかし、「サイトを速くしたい」「お客様にストレスなく使ってもらいたい」「開発や運用をもっと効率化したい」という課題に対して、今もっとも実績のある解決策のひとつであることは間違いありません。
2024年から2025年にかけて、Next.jsは大きな進化を遂げました。もし御社のWebサイトやサービスに少しでも課題を感じているなら、今がまさに見直しのチャンスかもしれません。
「うちの場合はどうなんだろう?」「具体的にいくらくらいかかるの?」といった疑問がありましたら、株式会社雲海設計までお気軽にご相談ください。
あなたの会社に合った「最初の一歩」を、全力でサポートします。




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