サーバーは持たないが正解?サーバーレス(クラウド)にするだけで、維持費もリスクも激減する話
- 開発部
- 11月3日
- 読了時間: 7分

こんにちは!株式会社雲海設計の技術部です。
「自社でサーバーを持っているけど、管理が大変で困っている…」
「毎月のサーバー費用、もっと安くならないかな…」そんな風に感じたこと、ありませんか?
特に経営者やプロジェクト責任者の方にとって、ITインフラの管理は「本業ではないのに、お金も時間も取られる厄介な存在」になりがちですよね。
もし「サーバーのことを考えるのが正直しんどい」と感じている方がいらっしゃいましたら、この記事はきっとお役に立てると思います。「サーバーレス」という考え方を知るだけで、あなたの会社のIT運用がぐっとラクになるかもしれません。
この記事を読み終える頃には「なぜ今、サーバーを"持たない"選択をする会社が増えているのか」が
スッキリ理解できているはずです。
そもそも「サーバーレス」って、何ができるの?
「サーバーレス」という言葉を耳にしたことはありますか?なんだか難しそう…と思われるかもしれません。
すごくシンプルに言うと「自分でサーバーを持たずに、必要な時だけ借りて使う仕組み」のことです。
身近な例えで言うと、「自家用車を持つか、カーシェアを使うか」の違いに似ています。 自家用車を持っていると駐車場代や保険、車検、ガソリン代…と乗っていない時間もお金がかかり続けますよね。
一方、カーシェアなら使った分だけ払えばいい。しかも、メンテナンスや保険の心配も不要です。
サーバーも同じです。自社でサーバーを持つと24時間365日、使っていない夜中も電気代がかかり故障すれば修理費用が発生し、セキュリティ対策も自分たちでやらなければなりません。
でもサーバーレス(クラウド)ならAWSやVercel、Google Cloudといった専門の会社が管理するサーバーを「使った分だけ」借りられます。故障対応もセキュリティ対策も、全部プロにお任せ。
あなたは本業に集中できるというわけです。
企業規模は関係ない。「インフラ管理」からの解放がビジネスを加速させる
「クラウドなんて、IT企業や大企業が使うものでしょ?」 「うちは小さいから関係ないのでは?」
そう思われる方も多いかもしれません。しかし、断言します。
サーバーレスの導入に、会社の規模は関係ありません。
なぜなら大企業であっても中小企業であっても「サーバーの世話をすること自体は、1円の利益も生まない」という事実は共通だからです。
全ての企業が抱える「差別化につながらない重労働」
AmazonのCTOは、サーバー管理などのインフラ業務を「差別化につながらない重労働(Undifferentiated Heavy Lifting)」と呼びました。 どれだけ苦労してサーバーをメンテナンスしても、それ自体はお客様への提供価値(商品の品質やサービスの良さ)には直結しません。
大企業・中堅企業にとってのメリット
組織が大きくなればなるほど、スピード感は失われがちです。「新しいサービスを作りたい」と思っても、サーバーの調達や設定に何ヶ月もかかっていては競合に負けてしまいます。
サーバーレスなら、インフラの準備は一瞬です。
「思いついたらすぐ形にする」スピードを手に入れることは規模の大きな企業こそ必要な生存戦略です。
中小企業・スタートアップにとってのメリット
リソースが限られている中で、専任のインフラエンジニアを雇うのは困難です。 サーバーレスを選択することで、AWSやVercelといった世界最高峰の技術チームが、あなたの会社のインフラ担当代わりになります。
つまり「人を増やさずに、世界レベルの安全性と安定性を手に入れる」ことができるのです。
規模にかかわらず「自社でサーバーを持つ=負債を抱える」時代になりつつあるのです。「持たない」選択こそがビジネスを身軽にし、成長させる鍵となります。
具体的な活用シーン
「深夜にサーバーが止まって、朝まで気づかなかった…」
これ、自社サーバーを運用している会社でよく聞く話です。金曜の夜にサーバーがダウンして、月曜の朝に出社したら大惨事…なんて経験、ありませんか?
サーバーレスならこの心配がほぼなくなります。
例えばAWSやVercelのようなクラウドサービスは、世界中に分散したデータセンターで24時間体制の監視をしています。どこかで障害が起きても自動的に別のサーバーに切り替わる仕組みがあるので、あなたが夜中に叩き起こされることはありません。
すると、「いつサーバーが止まるか分からない」というストレスから解放され、週末も安心して過ごせるようになります。
「繁忙期だけアクセスが集中して、サイトが重くなる…」
季節商品を扱っているECサイトやキャンペーン時にアクセスが急増するサービスを運営していると、この悩みは切実ですよね。 普段は余裕があるのに繁忙期だけサーバーがパンクする。でもピークに合わせてサーバーを増強すると、閑散期にはムダな費用が…。
サーバーレスの世界ではこれを「オートスケール」と呼ばれる仕組みで解決します。
アクセスが増えたら自動的にサーバーの処理能力が増え、減ったら自動的に縮小する。
つまり、常に「ちょうどいいサイズ」で運用できるわけです。
例えばバレンタイン時期だけ注文が10倍になるチョコレート専門店でも、普段は最小限の費用で運用しながら、繁忙期には自動で対応力がアップ。売り時を逃さず、ムダな費用も払わない。
いいとこ取りができるんです。
「サーバーの更新やセキュリティ対策、正直追いついてない…」
「Windows Serverのアップデートが来てるけど、止めて作業する時間がない」
「セキュリティパッチ?何それ?」…こんな状態になっていませんか?
実はこれ、とても危険な状態です。
古いソフトウェアを使い続けることは、家の鍵を開けっぱなしにしているようなもの。
サイバー攻撃の格好のターゲットになってしまいます。
サーバーレスならこの問題も解決します。
クラウド事業者が常に最新のセキュリティ対策を施してくれるので、あなたは「更新作業」から解放されます。 すると「いつかハッキングされるかも…」という漠然とした不安がなくなり、安心して事業に集中できるようになります。
最初の一歩、どう踏み出す?
「サーバーレスがいいのは分かった。でも、何から始めたらいいの?」 そう思われるのは当然です。
いきなり全部のシステムをクラウドに移行する必要はありません。
まずは「一番困っているところ」から小さく始めるのがおすすめです。
例えば「会社のホームページだけ」「社内の簡単な業務アプリだけ」といった形で、リスクの低いところから試してみる。そうすることでサーバーレスの便利さを実感しながら、徐々に範囲を広げていくことができます。
VercelならシンプルなWebサイトを無料プランで公開することもできます。
まずは自社の「お知らせページ」だけでもクラウドに載せてみると「なるほど、こういうことか」と体感できるはずです。
ただ、本格的にビジネスの基幹システムを移行する場合は専門家に相談されることをおすすめします。
現状のシステム構成や業務フローを踏まえて「どこから手をつけるべきか」「どのクラウドサービスが最適か」を一緒に考えることで、無駄な遠回りを避けられます。
まとめ
サーバーレスにしたからといって、全ての問題が自動的に解決するわけではありません。移行には一定の手間もかかります。
しかし「サーバーの管理から解放される」「使った分だけ払えばいい」「セキュリティはプロにお任せ」という恩恵は、あらゆる規模の企業にとって、ビジネスを加速させる強力なエンジンになります。
いま一度考えてみてください。
あなたの会社でサーバーの管理に費やしている時間とお金。
それを「お客様のための活動」に回せたら、どんな可能性が広がるでしょうか?
「うちの会社でもサーバーレスって使えるのかな?」「具体的に何から始めたらいいんだろう?」
そんな疑問をお持ちでしたら、ぜひ株式会社雲海設計にご相談ください。
あなたの会社の状況をじっくりお聞きした上で、最適な「最初の一歩」をご提案します。
大掛かりな移行だけでなく「まずはここだけ」という小さなスタートも大歓迎です。
あなたの会社に合った『最初の一歩』を全力でサポートします。




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